マタニティ歯科診療 MATERNITY
マタニティ歯科について
妊娠中はホルモンバランスの変化やつわり、嘔吐などによってお口のトラブルが起こりやすい時期です。さらに、妊婦さんが歯周病の場合、早産、低体重児出産などがひきおこされやすくなります。 安全な出産とお子さまの健康のため、妊娠中からお口のケアに取り組みましょう。
妊娠すると虫歯や歯周病になりやすい?
妊娠中の虫歯
妊娠中は粘膜組織が変化し、細菌に対する抵抗力が低下するため、口内に細菌が溜まりやすい状態になります。また、つわりで歯磨きが難しくなったり、食事が不規則になることも虫歯リスクを高めます。歯磨きがつらい時は、食後にうがいをする、お茶を飲む、キシリトールガムを噛むなどでも予防につながります。
妊娠中の歯周病
妊娠すると、女性ホルモンであるプロゲステロンやエストロゲンが増加し、歯周病にかかりやすくなります。最近の研究で、歯周病と早産や早期低体重児出産の関連が報告されていることから、妊娠期間中にはぜひ歯科検診や予防メンテナンスを受けましょう。
妊産婦気におすすめの歯のケア用品
歯ブラシ
- ●headが小さく、ブラシの背の部分が薄く設計されているため、つわりの時にも受け入れやすい
- ●ロング、スリムネックで異物感が軽減
デンタルフロス
- ●歯ブラシだけでは、歯間部のプラークは磨けない(35%磨き残すといわれている)
- ●デンタルフロスは、ポケット内に3.5mm入って、清掃できる
- ●手持ちが付いているため、指を口の中に入れずに清掃できる、口の中が敏感になっている妊産婦期に使いやすい
歯磨き粉(ジェルタイプ)
- ●フッ化物配合で、虫歯予防
- ●クロルヘキシジン含有で歯周病を予防
- ●ジェル状のため、泡立たない
デンタルリンス
- ●歯磨きができない場合はデンタルリンスで1日数回ブクブクうがいしましょう
- ●もし、つわりで嘔吐がある場合は歯が溶けることを防ぐため嘔吐後にもデンタルリンスでうがいをしてください
- ●クロルヘキシジン含有で歯周病を予防
お母さんのお口の健康が子どもに与える影響
赤ちゃんのお口の中は生まれた時は無菌状態
生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中は、虫歯菌が無く、無菌状態であることをご存知ですか? しかし、周囲の大人からのキスや食器の共有などで、虫歯菌が赤ちゃんに移ることがあります。特にお母さんは赤ちゃんと密接に接する機会が多いので、虫歯菌の感染リスクが高いと言えます。 お子さんを虫歯から守るためには、日常の口腔ケアをしっかり行うことが重要です。
お母さんの虫歯が子どもの虫歯リスクを高める
お母さんに虫歯がある場合、子どもが2歳までに虫歯になるリスクが非常に高くなります。お母さんが虫歯でない場合と比べて、虫歯になる確率が圧倒的に高いことがグラフでわかります。 お子さんの健康な歯を保つためには、お母さん自身のお口の健康を維持することが不可欠です。妊娠中から虫歯の治療や予防を徹底することで、お子さんへの虫歯菌の感染を防ぎましょう。
妊娠中から始める虫歯予防が大切
お子さんの乳歯は胎生期7週目から形成が始まります。そのため、赤ちゃんが生まれてからではなく、妊娠中から口腔ケアを開始することが大切です。妊娠中に虫歯を予防することで、お子さんが将来虫歯にならないようにするための土台を作ることができます。
家族全員で日常的に口腔ケアを実践し、健康な歯を保ちましょう。お母さんが積極的に予防に取り組むことで、お子さんの将来の健康も守ることができます。 日頃から歯科医院での定期的なメンテナンスや治療を受け、お口の健康を保ちましょう。
赤ちゃんの健康な歯のためにできること
一般的に、妊娠4〜5ヶ月頃に胎児の歯の発育が進むため、この時期のお母さんの栄養状態が赤ちゃんの歯の強さや虫歯のリスクに影響すると考えられます。
以下の食べ物は、赤ちゃんの歯を作るのに重要なミネラル分を手軽に豊富に摂取できます。
牛乳
チーズ
豆腐
ひじき
出産後も安心して通える環境
当院は、出産後も安心して通える環境を整えています。 移動式のベビーベットやママさんスタッフがいますので、赤ちゃん時期も安心して一緒に来院ください。 小さなお子さん時期は、楽しく通院できるようにキッズスペースを完備しております。ファミリールームはキッズルームとつながっていますので、お母さんはお子さんを遊ばせておきながら、お子さんは遊びの延長で診療をはじめられます。またファミリールームはプライバシーに配慮した完全個室になっています。天井にはモニターがありますので、お好きな動画をみながら治療することができます。 また、女性歯科医師が在籍していますので、男性の歯科医師が苦手な方やお子さまをお連れの通院でも、安心して治療を受けていただけるよう努めています。